「音波」というペンネームをつかっています。


by rui-joe

カテゴリ:自由題( 67 )

チューリップ十首


「チューリップばかり産んではいけません」と書いた手紙が昨日ポストに

たくさんのチューリップにはたくさんの球根がある もう、たくさんの

小さめのチューリップから順番に前へならえで並ぶ校庭

もし僕がチューリップなら球根とチューリップとの中間らへん

チューリップ 蕾から陽があふれ出て四月は僕の目覚める季節

第2問 「あなたとチューリップの花の悲恋について100字で述べよ」

知らなくてよいこともある 陽だまりにチューリップから残り香かすか

行ってきますチューリップたち、暖かな部屋、行ってきますカメの水槽

合唱の練習をする 一輪のチューリップさえ枯らさぬように

チューリップ、チューリップって鳴く鳥が今年も越えて来る国境線
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by rui-joe | 2011-02-23 23:45 | 自由題

2月の投句

[投句]


深更やゴム風船で飛ぶ話し

風船のひとりぼっちに雨が降る

風船や万有引力ずっとある

病人に甘味ひと粒バレンタイン

風船やポリープ切除して窓辺


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[ひとり落選句]

風船とおっぱいその他丸いもの

風船や消費者金融ばかりある

風船のように六十二億人

風船の溶け行く先に雲間かな

性善説とゴム風船に夜深し

お話の余韻のように風船かな


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[今日の印象深かったコメント]

ポリープは春っぽい
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by rui-joe | 2011-02-20 00:26 | 自由題

往復はがき


同じ文字、同じインクの宛先で違う人から返信の愛
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by rui-joe | 2011-01-28 01:55 | 自由題

風船十首


次々にゴム風船を受け入れてわたしは単にしなやかな猫

風船が大きな花のように咲く不動産屋で選べない部屋

ふくらんだ風船ばかり飲み込んであなたの夜を外側へ出す

風船についたお手紙ありがとう好きなマンガや犬のこととか

たくさんの風船、クリスマスのツリー、人生がこんなキラキラだったこと

しばらくは天井にまだおりますが最後にだれか捨てる風船

じゃあいくね、また会おうねと繋がれた手と手を離す風船の森

飛ぶことを諦めたから風船は眠らずに済む場所を知ってる

愛だけじゃ物足りないの部屋中を埋め尽くすほど風船ちょうだい

庭に来るサーカス団のクラウンが僕に渡した犬の風船
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by rui-joe | 2011-01-18 05:01 | 自由題

初句会


[投句]

短日のキャッチボールに笑顔かな

訪ね入る離宮の庭に小春かな

凧揚げのどこにもさかなへんがない

なに風か知らぬが旨い雑煮食う

この先の教室へ行き初句会

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[ひとり落選句]

初夢や滅多に会わぬ人が来る

年の暮れ野鳥の会は何処やら

そういえば見たことのない丹頂鶴

一人ずつ鳥となりたる出初式


※ひとり落選句とは、句会に向けて作ったけれど提出しなかった句のことです。
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by rui-joe | 2011-01-18 02:07 | 自由題

ツンデレ


ほんとうはお前が一番だったって言いなさいよ、言えったら、バカ!
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by rui-joe | 2011-01-16 00:33 | 自由題

年始十句


来る年も便器は白い、白いかな

すんなりと幸子も飛べる晦日かな

年賀状に返事がないがさみしくない

ああ餅や誰も殺さず胃に落つか

初茜お前も性愛知りたるか

伊達巻があればなんでもお節かな

初夢や未だに憎き微分かな

松過ぎて仮面ライダーやっと見る

松過ぎて王監督もハゲている

湯たんぽのごときお前の臀部かな
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by rui-joe | 2011-01-13 12:53 | 自由題

年明け


年賀状に書かれていないさらばかな
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by rui-joe | 2011-01-09 10:18 | 自由題

年末



最後にはだいたいぜんぶ帳尻が合ってることにする大晦日

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よいお年をお迎えください
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by rui-joe | 2010-12-31 17:21 | 自由題

ともだちに


あなたにも耳があるっていうことが今日はなんだか懐かしくなる

屈託をしらないコウテイペンギンのはんぶんは水、はんぶんは森

ハングリータイガーのあかり/煩雑な手続きのある社会見学

オフシーズンに桜の種を閉じ込めて「現実よ」ってささやいてみる

一線を越えた形に大根が煮崩れていて会いにゆけない

「さあ、これが沈黙ですよ。よく見るとかわいい顔をしているでしょう。」

ふたが閉じたまま、ふたが閉じたままです。それでは冬が涸れてゆきます。

心音をまねる靴底 海原を削って進む交易商人

図鑑には載ってない虫 そう、君はふるいワンピースと三角フラスコ

つかみとれそうなぐらいの暗闇のあなたのぶんもとってあります

一方を失ったままやさぐれて だんだん薄くなったコンパス

少しずつ 失われてく わたしたち みかん畑を 捨てたいまでは

教科書の最後のページをせーのって言うまで閉じたまんまの理科室

だいじょうぶ キャンプファイアのまんなかで燃えているのをじっと見ている

一切の花の咲かない土地柄で、あんたほんとにいいやつだった
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by rui-joe | 2010-12-27 00:56 | 自由題