「音波」というペンネームをつかっています。


by rui-joe

小連作「東京の空の下に沢山の愛があるから」


本当に空がないのか知りたくてまた鉄橋を渡る東京


   東京の空のありかを知っている(西荻窪は雨が降りつつ)


飛行機が押し分けていく雲海の向こうの君のひとりの故郷


   東京の空のありかを知っている(真田堀には桜吹雪が)


終電の窓の外から見る街に空があるとか誰が気にする?


   東京の空のありかを知っている(入り日を映す大森海岸)


この町がふるさとだった人がいて今はしずかに暮らしています


   東京の空のありかを知っている(業平橋には大木の影)


いつ帰る約束もなく家を出て同じメニューのある街に住む


   東京の空のありかを知っている(祭囃子の不忍池)


またきっとこの空を見に来るだろうガタンゴトンと車輪を鳴らし
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by rui-joe | 2010-03-28 01:11 | 題詠2010