「音波」というペンネームをつかっています。


by rui-joe

連作「ほどほどの遠さの河」


ほどほどの遠さの河を見て帰る バスが来るまで読む文庫本


ほどほどの遠さの河を見て帰る 暮れてゆく空 風の憧憬


ほどほどの遠さの河を見て帰る 少年たちが駆けてゆく土手


ほどほどの遠さの河を見て帰る 橋を渡って右手を振って


ほどほどの遠さの河を見て帰る 日暮れの頃の鉄道の音


ほどほどの遠さの河を見て帰る パンタグラフよまた軋み泣け


ほどほどの遠さの河を見て帰る 木々にこんなに鳥が啼くから


ほどほどの遠さの河を見て帰る また明日から町にまぎれる
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by rui-joe | 2009-12-20 02:07 | 自由題